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地域活動委員長 秋好大樹

「なごやマチケン マチケン散歩vol.4」&「名古屋の建築とまちなみを考える座談会」


1月14日に名古屋北支部主催「マチケン散歩vol.4」と名古屋西支部主催「名古屋の建築とまちなみを考える座談会」を開催しました。

 今回の事業は名古屋西支部とのはじめての合同企画です。

 西支部研修委員長 野田さんから、再開発事業がはじまる久屋大通公園界隈を中心に変わりゆく名古屋の街を考える座談会を計画しているので北支部も一緒に何かできないかとご提案いただき二つ返事で企画に相乗りすることに。

 日建設計様協力のもと日建設計の模型サロンSakae-BA400にてこれからの名古屋の建築とまちなみを考える座談会を西支部主催で行うことが決まっていたので、北支部としては座談会の前に実際に久屋大通公園界隈を散策するマチケン散歩を実施しました。

 開催当日は天候にも恵まれ建築士会会員に限らずたくさん一般の方々にも参加いただきました。まずはマチケン散歩のスタートです。

 既に再開発工事がはじまっていたため公園内部は立ち入り禁止で入ることができませんでしたが、外堀通りからテレビ塔・オアシス21までのエリアをジグザグと南下しながら、たくさんの参加者の皆さんと一緒に公園の今・昔そしてこれからについて語らいながら散策しました。

 久屋大通公園の北側エリアは生活圏と密接なこともあり静かな雰囲気ですが、これからの再整備事業ではいかに賑わいを創出するかが中心に語られています。

 全てのエリアにおいて「賑わい」が本当に必要なのか、静かな公園であっていいのでは、といった参加者からの問題提起もありました。散策の終着地点となったオアシス21では屋上の水の宇宙船にのぼり再整備エリアを俯瞰することができました。

会場を日建設計の模型サロンSakae-BA400に移し、都市模型や展示パネルを見学した後に座談会を行いました。

「栄地区周辺の現状」、「栄地区周辺の未来」という2つのテーマについて日建設計の冨木氏からそれぞれレクチャーを受けた後に、5グループに分かれてブレインストーミングを行いました。

 冨木氏のレクチャーは、名古屋・栄地区を500万年前にまで遡って時間や地理的な側面から考察したものでとても興味深いものでした。「未来」についての話では栄と名古屋城を結ぶお籠型ロープウェイ「カゴンドラ」や地盤を掘り下げて地下を一部地上化するなどユーモアがありながらも現実味もあるアイディアをうかがうことができました。

 レクチャーの後のワークショップではグループ内で意見を出し合い、グループ毎に発表を行いました。未来についての提案では、再整備して賑わいを創出するといったハードの整備よりも使い方や運用、持続性を考えるべきではといった意見が多くみられました。

  今回の事業は久屋大通公園の再開発事業がちょうどはじまるタイミングでの開催でしたが「再開発工事がはじまるとは知らなかった」といった声もたくさん聞かれました。

 公園は誰のものなのか?市民・地域のものなのでは?といった意見がある中で、市民が知らないまま再開発工事が進もうとしていることに違和感をおぼえる方もいらっしゃいました。

 これからの公園やまちの変化は他人事ではなく自分自身に関わる事として、当事者として考えるきっかけになる会になったのではないでしょうか。

 そして今回だけで終わりにするのではなく、我々にできることは何なのか、我々の声を行政や事業者に届けることはできないのか、まだまだ考えるべきことがたくさんある、この様な会を継続して実施していくことが必要だと考えさせられた良い合同企画となりました。今後関連企画を実施する予定ですので、引き続き皆さんぜひご参加ください。


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​公益社団法人愛知建築士会名古屋北支部

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