
今年度で第9回を迎えた建築コンクール。
皆さんご存知かもしれませんが、建築コンクールとは名古屋北支部が主催している建築コンペです。
審査はシンポジウムと同日に公開にて行われます。
今回のテーマは「つくろう建築」この言葉、皆さんはどんなものをイメージしますか?作ろう、繕う、作ろう、造ろう…。実際に応募された作品も捉え方は様々でした。
公開審査に先立ってまずはシンポジウム。
審査員の先生方5名それぞれの「つくろう建築」について白熱討論が繰り広げられました。
・中村好文さん
器、椅子、やかん、衣服、そして実作紹介。なんとやかんは繕いながらご自身が約50年使われているもの!
・栗生明さん
器の繕い~金継ぎ、よび継ぎ
・古谷誠章さん
スカルパの建築、また、実作紹介
・伊礼智さん
アジアにおける道具や建築の繕い
・江尻憲泰さん
竹の建築、みんなでつくろう!建築
これだけ著名な5名が集まって討論が行われることはめったにありません。それぞれの「つくろう」についてのお話は示唆に富みイメージの膨らむ貴重なお話で、楽しませていただきました。
そして公開審査。ここで審査の様子を紹介。
まず全応募作品(今回は54作品)をスライドにして30秒ずつ流しながら審査員がコメントをしていきます。一通り流したら、各審査員が持ち票一人10票を作品に投票します。開票して誰がどの作品に投票したかを明確にしたうえでさらに討論。途中、作品の応募者が来場していれば質疑応答も行いました。時間は限られているため、足早に絞り込んでいきます。
そうして選ばれた最優秀賞は審査員全員が投票した作品に決まりました。優秀賞は3作品、各審査員賞が5作品、佳作が4作品という結果に。
受賞された作品は、どれも作り手の熱量が伝わって来る“熱い”作品でした。
この後もう1つの大切なイベント、懇親会が会場を移して行われました。審査員の先生方と同じテーブルで応募者も参加して行われ、大いに盛り上がりました。
次回はひとつの区切りになりそうな第10回。テーマも決まりました。皆さん次回も是非ご参加下さい!
情報は随時HPにて公表して行きますのでご確認下さい。