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鴻池慎二 建築コンクール委員

第11回建築コンクール 「感じる建築」 開催報告

第11回の建築コンクール。テーマは「感じる建築」

今年も開催しました。





 今回はいくつか変更点がありました。まずは審査員の方々。建築家・前田圭介氏、建築コミュニケーター・田中元子氏、ストリートアーティスト・yoshi47氏の三名に。会場も金山の都市センターから中村区の名古屋国際センターへ。


 昨年以上の応募登録があり、最終的な作品応募はちょうど100作品。当日のシンポジウムと公開審査に期待が膨らみました。

そして当日。公開審査に先立って審査員の方々が「感じる建築」について5枚のスライドを使ってのシンポジウムが行われました。




田中元子氏

アルベルト・カンポ・バエザ「ガスパール邸」 丹下健三「代々木第一体育館」 菊竹清則「東光園」 ヨルゲン・ボーとヴィルヘルム・ヴォラート「ルイジアナ美術館」 自作「喫茶ランドリー」



yoshi47氏

市川三郷町の古民家「Kuu house」 アンティークショップ「STORE IN FACTORY(旧店舗)」「STORE IN FACTORY(新店舗)」 メイソン・ピーター「自邸」 自作「メキシコ風の家サンプル」



前田圭介氏

アレックス・カー「犬と鬼」で紹介されている柴田敏雄氏の写真「岐阜県郡上郡大和村1997年(写真集「VISIION of JAPAN」より)」 大徳寺「真珠庵・庭玉軒」 ケニア「マサイマラ国立公園の写真」 ジェフリー・バワ「ヘリタンス・カンダラマ(ホテル)ジェットウイング・ライトハウス(ホテル)」 自作「雨を感じる(インスタレーション)」




「感じる」を通して自然、街、建物の周辺、その場に置かれた自分、感じるのか感じさせるのか…。スライドを通して様々な議論が展開されました。


一言で「感じる」と言っても、良いもの悪いもの気持ちのいいもの怖いもの解答は様々。まさに建築コンクールの趣旨、「建築の定義を広げる」シンポジウムでした。


詳しくは、後日編集予定の「感じる建築」の冊子を是非お手に取ってください。





 公開審査の方は前回までと同様に進行を審査員の方々にお願いし各賞の選定方法も含めLiveで決めていきました。


今回も同じような考えで捉えていましたが、それは10回の歴史がなせる業で、そう簡単には行かず、審査時間を大幅にオーバーすることとなりました。



 ただ、各作品への議論は十分になされたと感じました。


予定調和のない審査風景はドキドキするものでこの「Live感」はコンクールの一つの醍醐味です。今回はその「Live感」が特に色濃く出ていたと感じます。


その場で審査員のコメントが聞け、会場に足を運べば自分から発言することもできます。あくまでもA2プレゼンボードでの審査を前提にしているコンペですので時間は限られますが、今回も何名かのアピールがありました。



 最終的に最優秀賞を受賞された方は来場されていましたが審査員の先生方の厳しい意見もじっと聞きつつも発言はされず「最優秀賞を受賞された方は会場にいらしていますか?」との問いに初めて手を挙げられました。

 実際の作品も魅力的でプレゼンのクオリティも高くまさに作品の持つ魅力で受賞されました。懇親会の席で「言葉で表現するのは苦手で…」とおっしゃっていたのが印象的でした。おめでとうございます。




 変化がありフレッシュな印象となった今回のコンクール。受賞した作品は選ばれるべくして選ばれた力作ぞろいでした。

さて、次回は第12回。テーマは…。正式決定までもうしばらくお待ちください。


 情報は随時HPにて公表して行きますのでご確認下さい。皆さん是非ご参加下さい!





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​公益社団法人愛知建築士会名古屋北支部

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